歌うメンタル
敬愛するKUDANZの玄くんが先日ライブに来てくれました。
嬉しかったです。
ありがとうございます。
http://s.ameblo.jp/kudanz/entry-12000660519.html?frm=theme
ステージに立つメンタルが特殊だという話が書いてある。
人前に出て自作の曲をお金を取って聞かせるというのはそれだけで正気の沙汰ではないと思う。
それを例えば私は15年もやっているなんて本当に正気の沙汰ではない。
歌い始めて長らく、大いに照れもあった。
それを紛らわすために酒を飲んでステージに出たり、目をつぶって客席を見ないようにして歌ったり。
いろいろ試したが結局始めの1~2曲はいつだって緊張する。そこから少しずつ演奏も雰囲気もほぐれていく。
もともと人と話すのが苦手で、子供の頃から人とコミュニケーションをとるのが下手だった。歌いだしてもそれは変わらなかった。ミュージシャンは基本的に酒が好きなのが多く音楽がある場所というのはたいがい人が多く大声で話す。酒は好きだがとても交流の為と割り切ってそんな場所に長くいる事が苦痛だった。
ただ人間これ偉いもので、というか場数を踏むというのは恐ろしいもので、いつからか人前であがる症状はなくなっていた。
それが玄くんの言う特殊なメンタルなのかなぁとふと思った。
それを期に特にMCが面白くなったとかいうわけではないけれど、人前に出る事をあまり恥ずかしいと思わなくなった。
特別、興奮や高揚している状態でもない。
何か速いスピードで車輪が回っているような状態。だから車輪が回るスピードがゆっくりな人と触れると、無神経にその人の中に土足で上がり込んで迷惑をかけてしまったりする。
速度が問題なのだ
とは
鈴木いづみ / いつだってティータイム
だ。
いつだってティータイムは読んだのかどうかも定かではない。
人はよく、細く長くだとか太く短くだとか言いたがる。
大事な事は、辞めない事だ。
決して後退しないという事は、前進に限りなく近い。
それだけでとてもポジティブだと思う。
まだ桜が満開になる少し前、つぼみを観ながらKUDANZ『蕾』が頭の中で鳴っていた。
4/18レコードストアデイに、初めてレコードを出します。奈良のバンドLOSTAGEとの7インチスプリット。
以前作ったカバーアルバムの作業後にたまたまTHROAT RECORDSに連れて行ってもらって話したのが五味さんと喋った初めてだと思う。
その後もちょくちょくお店に遊びに行かせてもらっては話をするようになり、「アナログ出さないんすか」「いや出したいんすけど」「出しましょうよ」「なんか一緒にやれたらいいすね」みたいな流れで自然に作ることに。奈良のネバーランドで録音した日はとても寒く、吹雪いている瞬間もあった。でも空はすごく晴れていた。
コンビニのコーヒーをすすりながら作った空気が、きっちりとトレーラー映像に収められている。
本当に中身も外見も最高の自信作です。
ぜひ聴いて下さい。
久々にファルセットがガツンと来ますよ。